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温泉の泉質について(後編)

前回は「温泉の泉質について(前編)」という事で、

・単純温泉
・塩化物泉
・炭酸水素塩泉
・硫酸塩泉
・二酸化炭素泉

の5つの泉質について説明せていただきましたが、今回はその後編として以下の泉質についてご説明させていただきます。

・含鉄泉
・酸性泉
・含よう素泉
・硫黄泉
・放射能泉

含鉄泉含鉄泉は、名前から想像できるように、鉄分(20mg以上/kgの総鉄(鉄Ⅱイオンと鉄Ⅲイオンの合計)イオン)を含む温泉になります。その為、源泉は無色透明ではありますが、酸化が進むにつれて茶褐色になったり赤くなったりなど温泉の色が変わっていく(濁っていく)温泉になります。その為、赤湯と呼ばれるような温泉は含鉄泉である事が多いです。

浴用の泉質別適応症はありませんが、飲用の泉質別適応症は鉄欠乏性貧血になります。
登別温泉(北海道)、鳴子温泉(宮城)、有馬温泉(兵庫)、鉄輪温泉(大分)など色々な場所にあります。

酸性泉酸性泉は酸性度が強く(pH値が低い)、酸性が強いと皮膚にしみ、殺菌力が強い温泉になります。その為、刺激が比較的強い温泉になりますので、肌が弱い方などはピリピリした強い刺激を感じたり、温泉成分を肌に付着させたままにしておくと肌が荒れてしまう恐れもありますので、温泉を出た後にシャワーなどで温泉成分を洗い流す事がおすすめです。
また、酸性泉の中でも、強酸性泉(pH2未満)、酸性泉(pH2以上pH3未満)、弱酸性泉(pH3以上pH6未満)と分けられていたりもしています。

浴用の泉質別適応症としては、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、表皮化膿症、耐糖能異常(糖尿病)があり、酸ヶ湯温泉(青森)、玉川温泉(秋田)、蔵王温泉(山形)、草津温泉(群馬)、那須湯本温泉(栃木)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質別適応症はありません。

含よう素泉含よう素泉は、平成26年7月の鉱泉分析法指針の改訂で新たに加わった泉質で、よう化物イオンが10mg以上/kg含まれている温泉になります。また、非火山性の温泉に多く、放置すると黄色く着色します。

浴用の泉質別適応症はありませんが、飲用の泉質別適応症は高コレステロール血症があります。(※但し、甲状腺機能亢進症がある場合は注意が必要です。)
新屋温泉(秋田)、強首温泉(秋田)、酒々井温泉(千葉)、前野原温泉(東京)、新津温泉(新潟)など色々な場所にあります。

硫黄泉硫黄泉は、総硫黄を2mg/kg以上含んでいる温泉のことをいいますが、こちらも「美肌の湯」と言われる温泉の1つで、もしかすると「一番好き」という方が多い温泉かもしれないですね。
殺菌力が強く、表皮の細菌やアトピーの原因物質を取り除いてくれたりします。
その為、刺激が比較的強い温泉になりますので、肌があまり強くない方や乾燥肌の方は特に温泉を出た後にシャワーなどで温泉成分を洗い流すことがおすすめです。

匂いについては腐った卵のような匂いを思い浮かべる方が多いと思いますが、そこまで匂わない温泉もあったり、どちらかというとガソリンのような油っぽい匂いがする硫黄泉もあります。
ただ、この硫黄泉の匂いは硫化水素臭とも呼ばれていて、高濃度の硫化水素を吸い込んでしまうと脳の嗅覚神経が麻痺してしまったりして身体に良くない影響を与えてしまう場合もありますので、その点は注意をしたいので露天風呂や換気されている場所が望ましいですね。

浴用の泉質別適応症としては、アトピー性皮膚炎、尋常性乾癬、慢性湿疹、表皮化膿症(硫化水素型は、末梢循環障害が追加されます)があり、藤七温泉(秋田)、万座温泉(群馬)、草津温泉(群馬)、月岡温泉(新潟)、七味温泉(長野)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質別適応症は、耐糖能異常(糖尿病)、高コレステロール血症になります。

放射能泉放射能泉は、ラドンが30×10-10キュリー以上(8.25マッへ単位以上)/kg含まれている温泉になり、ラジウム温泉と総称されて呼ばれていたり、ラドン温泉と呼ばれていたりもします。
放射能というと少し怖い印象を持つ方も多いと思いますが、レントゲンなどの放射線量よりもずっと少ない量となっており、むしろ、ごく微量の放射能は身体に良い影響を与えるとも言われています。

浴用の泉質別適応症としては、高尿酸血症(痛風)、関節リウマチ、強直性脊椎炎などがあり、杉村温泉(新潟)、増富温泉(山梨)、三朝温泉(鳥取)、関金温泉(鳥取)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質別適応症はありません。

以上、前編・後編の2つで10の泉質についてご説明させていただきました。
聞いた事がなかったなと思った泉質はありましたでしょうか?

やはり知識を持ち合わせて温泉を楽しむと、より一層温泉の力を感じる事ができる気もしますし、より一層温泉が楽しくなるのではないかと思っていますので、これを機に泉質や適応症などについても覚えて貰えたら嬉しいです。

“温泉の泉質について(後編)” への1件のコメント

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