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温泉の泉質について(前編)

今回は温泉の泉質について(前編)をお届けします。

さて、日本だけでも約28,000(世界最多)の源泉があると言われていますが、それだけ多くの温泉を以下にあるたった10種類の泉質に分別していることはご存知でしょうか?

・単純温泉
・塩化物泉
・炭酸水素塩泉
・硫酸塩泉
・二酸化炭素泉
・含鉄泉

・酸性泉
・含よう素泉
・硫黄泉
・放射能泉

では、その10種類の泉質のうち、まずは半分の5つについてご説明します。

単純温泉単純温泉は、前回の”温泉とは。”に記載した温泉の定義にある「一 温度(温泉源から採取されるときの温度とする。)摂氏25度以上」を満たしているが、「二 物質」については、規定を満たしていない温泉ということになります。

その為、そこまで刺激がある温泉ではなく、非常にゆっくりと入浴ができて体にも優しい温泉ですので、おそらく苦手な方はあまりいないのではないかなと思います。

浴用の泉質別適応症としては、自律神経不安定症、不眠症、うつ状態があり、日本で最も多い泉質でもあります。
例えば、つなぎ温泉(岩手)、飯坂温泉(福島)、ほったらかし温泉(山梨)、箱根湯本温泉(神奈川)、道後温泉(愛媛)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質適応症はありません。

塩化物泉塩化物泉は、入浴すると塩分が皮膚に付着して汗の蒸発を防いでくれるので、保温効果が長く湯冷めしにくい温泉です。
また、殺菌効果もありますので傷にも効くと言われています。
海に囲まれた日本は、この塩化物泉もまた非常に多い泉質でもありますが、実は海の近くだけじゃなく、海が周りに全くない山の中でも塩化物泉が湧き出ていたりもしますので面白いですよね。

浴用の泉質別適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症があり、定山渓温泉(北海道)、黄金崎不老不死温泉(青森)、銀山温泉(山形)、湯田中温泉(長野)、稲取温泉(静岡)、有馬温泉(兵庫)、白浜温泉(和歌山)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質適応症は、萎縮性胃炎、便秘となっています。

炭酸水素塩泉炭酸水素塩泉は、いわゆる「美肌の湯」の代表格とも言える温泉です。
皮膚の角質を軟化する作用があり、お肌がツルツルになり、また、皮膚の脂肪や分泌物を乳化して洗い流し、皮膚表面から水分の発散が盛んになり体温を放散するので、入浴後は清涼感を得られるとも言われています。

浴用の泉質別適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、皮膚乾燥症があり、東鳴子温泉(宮城)、笹倉温泉(新潟)、蒲田温泉(東京)、十津川温泉(奈良)、嬉野温泉(佐賀)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質適応症は、胃十二指腸潰瘍、逆流性食道炎、耐糖能異常(糖尿病)、高尿酸血症(痛風)となっています。

硫酸塩泉硫酸塩泉も炭酸水素塩泉と同じように「美肌の湯」と言われる泉質の1つで、やはりナトリウム(塩分)が入っているので、体を温め痛みも和らげる作用があるとも言われています。また、肌の蘇生効果も期待ができることから、乾癬、慢性湿疹、ニキビ、皮膚の痒みにも良いとされています。

浴用の泉質別適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、うつ状態、皮膚乾燥症があり、蔦温泉(青森)、四万温泉(群馬)、法師温泉(群馬)、熱川温泉(静岡)、黒川温泉(熊本)など色々な場所にあります。(泉質別適応症は塩化物泉と同じですね。)
ちなみに、飲用の泉質適応症は、胆道系機能障害、高コレステロール血症、便秘となっています。

二酸化炭素泉二酸化炭素泉は名前の通り二酸化炭素(炭酸ガス)を多く(1,000mg/kg以上)含んでおり、入浴すると身体に小さな気泡が付着する温泉です。また、泉温が高くなると炭酸が気化、遊離してしまうので、一般的には温度の低い温泉になります。ただ、炭酸ガスが皮膚から吸収され、保温効果や循環効果が知られていますので、ゆっくり入ればしっかり温まれますね。

浴用の泉質別適応症としては、きりきず、末梢循環障害、冷え性、自律神経不安定症があり、玉川温泉(秋田)、大塩温泉(福島)、湯屋温泉(岐阜)、花山温泉(和歌山)、長湯温泉(大分)など色々な場所にあります。
ちなみに、飲用の泉質適応症は、胃腸機能低下となっています。

ここまでがとりあえず前編の5つとなります。
次回、後編に続く。

“温泉の泉質について(前編)” への1件のコメント

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